クラちゃんは
犬を飼った経験のない家庭の
一番低い序列で過ごすことになりました。
犬はもともと群れを作って行動する
習性をもっています。
人間と一緒に暮らしても犬自身は
人間を群れの一員として見ています。
2014_09_13-2
そんな中で、
もしも犬がリーダーになってしまうと
群れを統制する権勢意欲が旺盛になって
家族の中心になろうとします。
その結果、
咬み癖や吠え癖が出たり、
飼い主の(しつけ)に従わないなどの
問題犬になる可能性があるのです。
2014_09_13-3
そんな権勢意欲を抑えて犬の序列を
最下位に位置づけることは
人間にも犬にも幸せなことなのです。
手に負えなくなったという理由で
処分される犬が多いと聞きます。
それは飼い主が(しつけ)
出来なかったからに他なりません。
2014_09_13-4
私たち家族は(しつけ)方針として
「体罰はけっして行わない」
ことで一致していました。
人間の手は食べ物をくれたり、
やさしく撫でてくれるものだと
理解させることが大切で
叩いたりする体罰は
咬み癖につながると私は思います。
それは人間の子どもも同じで
体罰での(しつけ)は大人になると
暴力的な人になりやすいと
云われているからです。
2014_09_13-5
子犬の時は悪戯(いたずら)が旺盛です。
家族の履き物をくわえて遊んだり、
飛びついて服を汚したり、
歩く足下(あしもと)を甘咬みするなど
家族がして欲しくないことが
いっぱいあります。
そんな時は間を置かず、捕まえて
仰向けに押さえつけました。
犬はお腹を見せることが弱点です。
こうして家族の方が
犬より強いことを判らせ
服従するようにし向けました。
2014_09_13-6
クラちゃんの祖先は牧羊犬です。
動くものを追っかける習性は
牧羊犬の場合、特に強いです。
習性を抑えることは難しいので
困った癖が未だに残っています。
2014_09_13-7
でも室内で家族と一緒に暮らすための
一定のルールは覚えてくれました。
それは食べ物に勝手に触らない、
室内の物をおもちゃにしない、
トイレは決まられた場所でする、
夜は決められた場所で寝る。
こんな基本的なしつけは教えれば
犬は出来る能力を持っています。
2014_09_13-8
一方、春や秋になると行楽にも
一緒に連れて行きました。
遠いところでは岡山県の蒜山(ひるぜん)高原や
滋賀県大津市まで、大阪や宝塚の
園芸店に行く時はいつも一緒でした。

犬を連れて外出すると
困ることもあります。
それは犬の立ち入りを
制限される場所が多いことです。
日本ではドッグカフェなど
イギリスに比べると雲泥の差、
とても少ないそうです。
また、6月から9月までは
車内が暑くなるので一緒に車で
遠出することが出来ないのも
残念なことのひとつです。
子犬の時は遠出になると
車酔いで吐くことがありました。
それも徐々に慣れて車酔いも
無くなることがわかりました。
2014_09_13-9
犬は人間と一緒に居ると
賢くなると云われています。
人間の2歳から3歳くらいの
知能があるそうで
単語で200種くらいは
覚える能力を持っているそうです。
命令が言葉で出来るようになると
(いとお)しさがひとしお増してきます。
写真のように夜になっても
家族といつも一緒、
私達が団欒(だんらん)しているときは
うたた寝をしていることが多いです。
2014_09_13-1
クラちゃんを飼って良かったと
思うことは何よりも私たちの
気持ちを和ませ
癒してくれることです。
まるで小さな子どもです。