学校の卒業式の頃から
春めいてゆく。
集落の雑木林は
木の芽が膨らみ、
冬木立が赤みを帯びる。
待ちわびた春の風、
愛犬と共に歩く散歩道。
生命が躍動する
春の訪れである。
春の
清らかな流れが美しい。
足もとに目をやれば
陽光うららかな小春日和、
農道を歩くとこぼれダネで
生えたムスカリの青い花が
畦をコバルトブルーに染めた。
農道を歩けば季節が
移ろう様子が顕著である。
冬の終わりをいち早く
報せる
子供の頃、春休みに祖母と
摘んだヨモギの思い出。
昔は節句や彼岸に
ヨモギ餅やおはぎを
食べるのが楽しみだった。
四季が移り変わる中で
季節の趣きを愉しんだ。
しかし時代が進み、
社会が高度化する中で
田舎の生活様式が
都会化してゆく。
古い田舎文化が廃れゆく今、
昭和世代の私には
昔の方が良かったという
思いがしてならない。
集落の人々の営みを
江戸時代から眺めて来た
神社の大サクラ、
昔は秋祭りになると
村々の
この神社に集結したが、
集落に若者が減り
担ぎ手が減った今は
祭りも簡素になった。
心と心をつなぐ集落の
行事が簡素になれば
同時に人と人の交流も
疎遠になってゆく。
道路に面した田圃が
宅地に転用された。
そこに咲く花が
一面を黄色に染める。
痩せた地面では
適応能力のある花だけが
育っているのだろう。
群生とは一部の植物だけが
育つ土壌環境の場合が多い。
アスファルト道路の道端にも
園芸種の花が見られる。
菜の花が咲く頃に
山霞みが見られる。
それも春の情緒である。
季節の移ろいを
見ながら歩るくと
日頃見えなかったものが
見えるようになるものだ。
昨日は餅つきをし、
買い物のお使いに行き、
忙しくてブログ更新を
できませんでした。
それでもたくさんの方に
アクセスをいただき、
うれしく思っています。
今日は今年の春に
散歩道で撮った写真で
ブログを書きました。
カメラを手にする暇も
なかったのでした。
今年も今日1日だけに
なりました。
良いお年をお迎えください。