今年は妙に暖かい冬だった。
東北地方のあるハム局は
例年80cmほどの積雪が
あるのに今年は地肌が出て
除雪車の出動もないと言った。
函館のとある局長さんは
「窓越しに見る野原の風景は一面
白銀ではなくこの季節にして
めずらしいまだら模様の
野原になっている」と言う。
わが家でも今年は春の訪れが
早く庭のサンシュユの開花が
例年だと3月下旬ごろになるが
今年は2月下旬に咲き始めた。
異常気象の現象が顕著である。
今年の夏はどれほど大きな
台風が来るんだろうと心配する。
冬の寒さが緩かった分、
クラちゃんには良かった。
夜は暖房マットの入った
ケージの中で寝る筈だったが
老齢になって寂しさに
耐えられないのか夜中に
泣くようになったので
ケージから出て大型犬用の
マットを敷いたリビングで
毛布で寝るようになった。
でもいつの間にか毛布から
飛び出て腹這いで寒そうに
丸まっていることがある。
私が小用のために起きると
クラちゃんもオシッコを
したいとガレージに出る扉の
前まで移動してオシッコを
させてと催促をしてくる。
ガレージの中にゴムマットを
置きトイレシートを敷いて
その中で排便と排尿を
してくれるので助かるが
冬のガレージは冷えるので
少々辛い面はあるが排尿の
我慢を強いられるのは辛い。
それは私も犬も同じなので
クラちゃんのために毎夜、
私が担う義務的な作業である。
犬はもともと清潔好きな動物である。
きちんと排泄の時間と場所を決めてやれば
室内でお漏らしをすることは無い。
もしもお漏らしをしてしまうようなら
飼い主側の管理上の反省点があるのかも?
私は犬の粗相は飼い主の側にもある、
そうした視点で飼い方を見ている。
クラちゃんもお漏らしを何度かして
しまうことがあったが子犬の頃は
私が無理解だったので叱っていた。
今では私自身の手ぬかりと認めている。
ところで今、全世界で脅威と
なっている新型肺炎は動物を
宿主としていたウイルスが
変異して人間に感染したのでは?
という見方もあるがどうだろう。
人間を宿主としないウイルスを
動物は持っているという説が
あるのでペットを飼う上で気を
つけなければいけない幾つかの
基本的なことがらがある。
犬が飼い主の顔をペロペロと
舐める光景を見ることがある。
犬の持っている病原菌は
人間への感染性が無いことも
ないので私はクラちゃんのしつけ
として子犬の時からそれをすると
仰向けにしておなかに五本指を
当てて「いけない」と教えてきた。
またマズル(口吻)を手で握り
「いけない」と言って教えて来た。
犬は武器である口、弱点である
おなかを制圧されると自分の方が
序列が下であると認識する。
犬のケンカで負け犬が仰向けに
なりお腹を見せることがあるのは
降伏しますという意思表示である。
犬を暴力的に支配すると犬は
自己防衛のために噛みつき癖が
ついたり飼い主にに対する信頼感が
無くなることもあるので気をつけたい。
また飛びつき癖も厳しく躾けた。
犬は喜ぶと二本足で立ち、
前足を人に掛けて愛想を振る。
飼い主側からすれば可愛い振舞いだが
他人の服を汚すことあるし、
室内犬の場合はその癖でテーブルに
足を掛けて食べ物に触れることもある。
また大型犬の場合は 人が転倒する場合も
あるので気をつけたい動作である。
こうした癖はしつけの中で抑制出来る。
犬がしてはいけない悪癖は飼い主の
根気強い躾の継続によって改善できる。
クラちゃんはこれまでの付き合いの中で
犬との接し方やパートナーとしての
犬の素晴らしさを教えてくれている。