2017_12_11-4
幼少時のテレビがない頃、
私はラジオから流れる
「コロの物語」が好きだった 。
夕方になって母が夕飯の
仕度をする頃いつも弟と
イガグリ頭を並べて
ドラマに聞き入っていた。 
ラジオは子供の手が
届かない台所の高い所に
あって母がラジオを
入れてくれるのだった。
そして母が見つけてくれた
番組だったが母もまた
このドラマを聞きながら
夕飯仕度をするのだった。
「コロの物語」は流浪の子犬が
辛い思いや苦しみを
野良犬の親分と一緒に
乗り越えて生きる悲しくも
励まされる物語であった。
コロとは子犬の名前である。
2017_12_11-3
物語の主題歌をネットで
調べたところ三つの挿入歌の
うち主題歌だけを
YouTubeで聞くことができた。
ぜひ聞いてください。
主題歌はこちらから
主題歌:コロの物語

♬ お父さんは青い雲
♩いつもそっと見てるよきっと
お母さんはそよぐ風
いつもそっと囁くきっと
ワンコロワンワンコロコロ
ワンコロワンワンコロコロ
ワン、ワン、ワン ♪
2017_12_11-2
歌は小柳徹さんが9歳の
時に歌われたものです。

挿入歌の中でこの歌も好きでした。

♪ コロ、コロ、コロと
みんなが呼ぶけれど
コロ、コロ、コロと
呼んでは行っちまう
一人ぼっちの風の中
一人ぼっちで泣いてみる
ワンワン、でもさ、でも僕
寂しかないな、だって
この風、この匂い、どこかで
花は咲いているんだ
どこにも花は咲いているんだ。♪

歌詞からドラマの内容を
想像してください。
コロの生き様が見えてきます。
冷たい冬の風の中を
野良の親分と流浪するコロ、
夜の帳がおりても空腹が
満たされず街を彷徨うコロ、
そんなコロと野良の親分を車の
クラックションが容赦なく襲う。
コロのこの先どうなるの?
弟も同じことを想い
ドラマに聞き入っていたに
違いないと思います。
その弟は6年前に癌を患い
逝ってしまいました。
早すぎる死は本人もとても
残念だと言っていました。
母も2年前に逝きました。
どんな時も母は私たちの味方に
なって助けてくれました。
私はコロの歌を口ずさむ時
なぜか涙声になって
胸が詰まってしまいます。
それは弟と母のことが否応
無しに思い出されるからです。
2017_12_11-1
過ぎ去った過去は二度と
帰ってはこないのですが
せめて私の死後はあの世で
再会できるような気がします。
私の死生観では再会
できると思っているのです。
なお、弟の闘病中のブログは
二回に亘り投稿しました。
こちらからです。