富蔵くんが保護施設のお世話に
なったのは5月4日のことだった。
その後、5月17日に面会に訪れた時は
動物病院での去勢やフィラリア検査など
,必要な医療処置ために動物病院に
留まり施設入りしていなかった。2019_07_25-1
日を変えて5月27日に訪れると
富蔵くんはごぼうと改名され、
里親探しデビューをしていた。
施設は山裾の閑静な環境の中だった。
広い運動場はまわりがフェンスに
囲まれて清潔に管理が出来るように
コンクリートが打たれ、水を流せば
側溝の排水路に流れるようになっていた。2019_07_25-2
運動場は3面あって最も広い運動場は
一部が土のままになっているので
犬たちは木陰の下で穴を掘ったり
じゃれあって楽しそうに遊んでいた。
世の中の外飼いの犬は一日中鎖に
繋がれて散歩もさせて貰えない酷い
飼い方の中で生涯を終える犬もいる。
富蔵くんはそんな里親に引き取られるなら
一生この施設で暮らす方が遥かに幸せ
だろうなと思うほど恵まれた環境だった。
2019_07_25-3
日は変わって7月21日は施設の保護犬、
保護猫の譲渡会の催しがあった。
施設の保護動物たちはNPO法人と
それを支えるボランティアや善意の物資を
届ける人々によって支えられる。
保護動物たちのドッグフード、缶詰、
チャウチュール、ペットシート、おむつ、
清掃用具などはブログを見た人たちが
今どんな物が必要なのかを知り 、
善意で必要物資を送り届けたり、
直接物資を持参して賄われる。
そして動物のお世話をするボランティアの
皆さんの善意によって犬たちは
無事で安らかな日々を送れるのである。
私はこうした好循環がずっと続いて
犬たちの安寧の日々が続くことを願う。 
譲渡会当日は沢山の人が犬舎広場に
集まってフェンスにかじり付くように
眺めていたが犬たちはいつもと違う
人だかりに怯えているのだろうか?
落ち着かない様子で人間との距離をおき、
中には小さく仕切られた寝場所に入り、
出てこない犬もあればボス犬と思われる
犬は悠然と横たわって眠りに就いていた。
富蔵くんことゴボウちゃんは相変わらず
人慣れしていないらしく 寝場所に入ったり、
向こうのフェンス際に沿ってウロウロと
落ち着かない様子だったが数頭の犬が
別棟の方向を向いて吠えだすとゴボウ
ちゃ んだけ上を向いて遠吠えを始めた。 
ゴボウちゃんがわが家の庭からお別れをして
11週間経つと吠えるようになったこと、
そして私を忘れてしまったことなどを
思うと少し残念に思ってしまった。
施設のブログにゴボウちゃんが二度
登場しているが名前を呼べば帰ってくる
賢い子だと褒められている記事を見て
自分の子どもが褒められているのと
同じくらい感動的なことだと思った。
なお、ゴボウちゃんの近況は
検索語で「ゴボウちゃん  姫路」と
yahooから入力すると見られる。
トップページから譲渡犬紹介②を選ぶと
ゴボウちゃんが紹介されている。